平等と公平について、改めて学ぶ機会がありました。
知っていそうで、実はよく分かっていないような言葉だなと思ったので、記録として残そうと思います。
この教えをくださったのは株式会社日本都市代表取締役の大原さん。
このテーマは、こんなお話から始まりました。
りんごが1個あります。
お姉ちゃんと弟がいます。
りんご1個を2人で分けたい。
どうしたら2人とも納得してりんごを分けられるでしょうか。
答えは
真っ二つに切ったら平等な分け方
等しく分けて平等
片方の人に切らせて、片方の人に選んでもらうと公平な分け方
フェアに分けて公平
すごく分かりやすいな、と感じたのがこちらの画像です。
左が平等で、右が公平です。
大原さんがおっしゃったことは
WinWinの状況でなくても、WinWinに調整することはできる。
介入の仕方によって平等か公平かが変わってくる。
どんな判断をすると、皆が納得する結果になるのか。
求められているのは、平等なのか、公平なのか。
どちらの軸で判断をするのかで、過程も結果も納得度も変わってきます。
平等の方がやりやすい。でも求められることが多いのは公平。
多くの人がこのように感じているのではないでしょうか。
公平にすることを軸にして実行すると、過程と管理が多くなります。
例えば、昨年度に10万円を受け取ることができた特別定額給付金では、
全員に一括で10万円を支払う内容だったので、この給付金は平等でした。
色んな声がありました。
この件を公平にするとなると、所得額や、扶養人数、世帯人数など様々な条件が必要となり、申請も管理もより複雑となったでしょう。
申請から給付までの期間も長引いたり
必要な書類も増える為、パンクする機関も増えたり
人件費も管理費もハネ上がったり。。。
私たちが想像しかねる細部のところまで複雑になったと思うのです。
政府は公平ではなく平等に給付することを決めた理由は定かではありませんが、変わってくる負担の大きさの違いは、判断の大きな材料の1つだったはずです。
ゴールだけでなく、過程も見ながら、平等なのか公平なのかの軸を決めていこうと思うことができた1件でした。
議会において、平等と公平の文言は多々発せられる
始まってまだ1ヶ月弱の本会議ですが、この2つの言葉、特に公平・不公平という言葉はよく耳にします。
意味をしっかり理解した上で発言しているかどうかで、言葉に重みがあるかどうかが変わってくると感じています。
だからこそ、理解していると思っている日本語も、改めて理解し直す必要があるなと感じました。
ありがとうございました!
コメントを残す