「値引き」「格安」が引き起こす貧困

大きな学びをいただきました。

船橋が誇る指折りの経営者であり、コーヒー界のカリスマである株式会社Philocoffeaの梶真佐巳さん。

とてもありがたいことに、梶さんより話を伺う機会に巡り会うことができました。

沢山のことを教えていただいた中で、一番衝撃的だったことは、「値引き」「格安」というものが生産者の貧困に結びついているということ。

そして日本人は「値引き」「格安」(ディスカウント)が素晴らしいという考えを植え付けられてしまっているということ。

ここの話は、ぜひ1人でも多くの方が梶さんから直接お聞きしていただきたい(一般公開していただきたい)と願います。

お聞きして、私なりに考えたことや、発見を備忘録として書き連ねていこうと思います。

植え付けられたディスカウントの精神

「値段はあってないようなものだ」という声を多く耳にします。

20000万円の商品を少し交渉するだけで17000円になる。

スーパーで800円のネスカフェが400円で売っている。

こんな日常がザラにある中で、私たちは

同じ商品なら少しでも安く買えるところで買おう

という精神が働いてしまいます。

定価よりも安く手に入れた商品によって、私たちの生活は豊かになったように感じてしまいます。

しかし長期的に見ると、自ら貧困を招いていることを自分達で行なっていることに気づくことができました。

安く買うことで、原材料の生産、加工するメーカー、販売する小売、全ての箇所の売り上げが減ります。(その中でも大半は原材料の生産にシワ寄せが入っているような感覚はありますが・・・)

すると、そこからまた取引する他の会社にも影響がでます。

取引に流通する金銭自体が減ってしまうのです。

まわりまわって、私たちの給与が増えていっていない原因にもつながっています。

同時に年々増えていっているタンス貯金額

ディスカウントされた分は、他のものを通して流通しているのならまだしも、タンスの肥やしになっていっており、総額としては100兆円を超えると言います。

こうしてディスカウントやタンス貯金を通して、世の中を循環している金銭がどんどん減っているのですから、私たちの給料を上げる財源がなく、貧しくなっている循環が生まれているのにも頷けます。

本来は、より多くのお金を循環させて、そこでまたそこに循環させる金銭を増やして、私たちの身に入る金銭も増やしていく。

きっと本来の好景気はこのような姿なのだと思います。

どうしたらこの悪循環から抜け出せるの?

  • タンス貯金する気持ちはとても分かります
  • 将来に不安を抱えている中で、できるだけ多くのまとまったお金を用意しておきたいと思う気持ちは分かります
  • しかし、その自分1人の行為が日本の経済に影響を及ぼしているとも思えないのも分かります
  • 自分1人が変わったところで、意味はないのではと思うことも分かります
  • ディスカウントされた商品を魅力に感じてしまうことも分かります

同じ商品だったら、少しでも安く手に入れたほうが得した気分になりますよね。

だったら、少しでも安いところで買おうという精神が働くのは当たり前だと思うのです。

しかし、その商品に関わっている方々の顔が分かる関係性だったらどうでしょうか。

もう一歩踏み込んで、その商品に関わる方の生活を少しでも分かるような関係性だったらいかがでしょうか。

私は、この踏み込んだ関係性での金銭のやり取りからなら、この貧困から脱却するために一筋の希望が見えるのではないかと感じたのです。

自分にできること

スーパーなどでディスカウントされた商品を見ると「ラッキー」とは感じてしまいます。

そんな私でも最近は、商品を取り扱う方との直接やり取りする場面が増えました。

大事な方が扱う商品に支払う金銭は決して値切ろうとする精神は働かないのです。

むしろ

  • 大事な方には良い思いをしてもらいたい。豊かになってもらいたい
  • 感謝の気持ちを示したい
  • 自分と関わると決して嫌な気分にならないと認識してもらいたい
  • その方に歓迎してもらえるような人間でいたい
  • その積み重ねが、売買人の関係を超える

このような気持ちで金銭を使う場面が増えてきました。

でも、これだけだと私のエゴで終わってたんです。

私と大事な方との関係だけで話を完結させたら勿体無いことと気付きました。

私たちの大事な方々が豊かになるだけではなく、日本が豊かになるために必要な考え方。

直接的な効果はなくても、このような考え方をいいなと思ってもらえる人を1人でも増やしていくことは、日本を豊かにしていくためには必要な手段。

偽善ではなく、結局与える精神の人に「幸」「人」「金」は集まっていくのだから、自分が豊かになるためにも必要な考え方。

「誰かのため」はちゃんと「自分のため」につながっていること。

一石二鳥どころではないんですね。

まずは自分が実践者として、実行と共に広めていくことが必要なことにハッと気付きました。

広い目で理解はできていなかっただけでなく、広げていこうともしていなかったなと思いました。

同じ行動でも、知っているのと知らないのでは意味が変わる。意識するのとしないのでは効果が変わる。そんな風に感じました。今日から変わる行動です。

自分を通して1人でも多くの方の購買行動を変えられるようにするには

そのような金銭の使い方を見せていくことも必要で、より効果を高めるためには

やっぱり自分が大物になっていく道はとても有効な手段だなとも改めて感じました。

これからも七転び八起きで、高い視座を持つことを意識しながら、目の前のことに一生懸命取り組んでいきたいと思います。

私にとって学びは、高い視座を持つためだけでなく、具体的な実践方法の引き出しを増やしていくのに必要だと感じました。

今回も、大きな学びを本当にありがとうございます!