国際女性デー
3月8日は国連によって「国際女性デー」と定められています。
女性の権利と政治的、経済的分野への参加を盛り立てていくことを目的にした日です。
日本では、大きく2つの課題が取り上げられていると、私は捉えています。
1つは、女性の社会進出について(政治、経済)
もう1つは、ジェンダー差別について
誰もがよく耳にする課題だと思われます。
私が感じている課題、目指したい理想、明日からできることを考えてみました。
女性の社会進出について
女性の管理職の割合、政治家の割合はいずれも全体の10%代から抜け出せていないのが、日本の現状です。
そもそも、なぜこれが問題なのでしょうか。
黄金の3割
この言葉をご存知でしょうか。
経営学者のロザベス・モス・カンターが提唱したこの言葉は
”マイノリティは3割を超えるとマイノリティではなくなり、組織が変わる”
つまり、組織の中で少数意見だったとしても3割の賛同があれば、無視できない意見になるということです。
逆にいうと、3割を超えなければ、無視できる意見のままなのです。
故に、まず少数派の意見を反映させていくためには、同意見の構成員が組織内において3割必要になります。
どこまでが権利で、どこからが覚悟なのか
個人的に、日本においては多くの場面で権利は獲得していると認識しています。
管理職・政治家においても、立候補する権利は男女関係なく持っています。
従って大きな課題は、権利を主張するのではなく、どのようにすれば、1人でも多くの女性がその気になってその立場に立候補やチャレンジをする文化を作っていけるかどうかだと私は考えます。
実現するには社会の努力と、個人の努力が必要ではないでしょうか。
私の親世代の時は、権利すらなかった時代です。
先人の方々の活動があって、このことに関する課題は、国際女性デーが制定された1975年より前進しています。
まずはそのことに、心より感謝申し上げます。
さて、女性が社会進出する文化を作るのに阻害している大きな要因に、出産・育児に関わるキャリア・ライフプランの問題が挙がります。
出産育児においては、身体的に考えると平等はありえません。
しかし、平等な仕組みは作れます。
男性も育児できる権利ではなく、育児をする義務を設けること。
より社会が本格的に、女性の社会進出を進めるとしたら、そこまでやらないと浸透は難しいでしょう。
そしてこのような取り組みを国として取り組んでいくとしたら、女性政治家の割合は3割を超える必要があるでしょう。
しかし、この政界への進出に関しては、誰の指揮命令下ではない領域です。
私たち女性が、自分達の声を反映させるために、覚悟決めなければいけません。
誰かが変えてくれる未来なんてないのです。
私たちは、女性の声を社会に反映させるための権利を誰もが持っています。
私たちに一番必要なのは、自分達で変えていくという覚悟ではないでしょうか。
自分にもできること
私は、1人でも多くの方に「私でもできそうだ」と思ってもらえるようにどう行動していくか
- 自分から人に関わります
- 必要なのは高度なテクニックではなく、誰でもできる行動だと示していきます
- 失敗こそ伝えていきます
よりハードルを低くするために、積極的な情報発信から行なっていきたいと思います。
そして、より多くの間口を広げられるように、自分自身も実績を積み重ねていきます。
ジェンダー差別
私が取り組んでいる介護の業界でも同じ現象が起きています。
認知症と診断された方への差別
別の課題に思えますが、課題の構図は同じです。
というか、「差別」という用語に対しては、全て同じ課題の構図であると考えています。
大切なのは環境
私はこの課題解決のための有効な手段は
本人への支援よりも、周りの環境整備だと考えています。
周りの環境整備の大半は、人がつくる環境です。
私たちは、自分たちがいる環境によって
居心地良く感じたり、悪く感じたりします。
やる気が出たり、出なかったりします。
どれも同じ自分なのに、環境によって、自分は良くなったり悪くなったりするんです。
だから必要なのは、「自分への支援」よりも「自分が良い方でいられる環境」なのです。
とても分かりやすい話として、以下のYoutubeを是非ご覧ください。
井手上さんは、「自分のお母さんはどんな自分でも受け入れてくれる」と自覚した瞬間から、ありのままの自分に自信を持つことができ、自分らしく生きることにつながっていきました。
必要なのは私たちの心構え
私たちは、受けてきた教育から「本人へ支援」しようと思いがちです。
でも実は、真逆なのです。
差別をなくしていくには、私たちは何事も当たり前に受け入れる力が必要なんです。
特別なことをする必要はないんです。
向き合った関係ではなく、共に同じ方向を向く関係を築けば良いのです。
カテゴリーを受け入れるのではなく、その人自身を受け入れる、そして付き合っていく。
このような考え方が必要だと考えています。
自分にもできること
どうしたら受け入れる力を養うことに貢献できるのか
- 大切なことなので繰り返し発信していく
- 誰でもできる簡単なHow toまで公開すること
- 自分自身が実践していくこと
1人でも多くの方が生きやすい社会になるように、まずは足元から固めていきます!
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