ヤングケアラー・子ども家族の支援について-NPO法人抱樸の現場から-

日本は自ら申請しないと得られない支援

本日は議会研修会!

テーマは「ヤングケアラー」

昨今、行政課題として挙げられている課題の一つです。

本日は、NPO法人抱樸代表の奥田知志様をお招きして研修が実施されました。

そもそもヤングケアラーとは?

家族にケアを必要とする人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行なっている、18歳未満の子ども

引用:日本ケアラー連盟の定義

基準が難しい

人の苦しみは、個別性であり

基準は明確ではない。

時間や環境で区切るものでもない。

だからこそ

子どもたちが何を考えているのか、何を思っているのかを基準にサポート位していく。

つまり

制度に人を当てはめるのではなく

属性でケアを決めるのではなく

一人一人のケースに合わせて、ケアを設計していく

=個別支援

孤立と孤独の違い

孤立は、実際につながっていないこと

孤独は心理的に1人であること

孤独は悪いとは言えない。孤独になりたい時もある。

だからこそ、数量で見られない領域

子どもの自殺は年間499人、要因不明は約6割

子どもは、何のサインも出さないまま自殺してしまう。

周りの関係者は「なぜ」なのかが分からない。。。

日本の特徴の一つとして「孤立」がある

会社、家族、地域の脆弱化があるので、単にお金を配る政策には限界がある。効果が薄い。

本当に助けが必要な方は、周りに「助けて」が言えない状況にある。

それは、ケアを受けている本人に限らず

本人を取り巻く環境の中にも助けを必要としている人は存在をしています。

そして、今大きな課題となっているのは、ヤングケアラーである18以下の子供たち。

必要なのは世帯支援

今の日本のセーフティーネットの仕組みは、本人の身へのケアの設計になっています。

これが「落とし穴」

必要なのは本人を取り巻く環境もまるっとケアする仕組みです。

本人と共に周りの方をケアすることによって、相乗効果につながると考えられます。

子供も一緒にケアできたら、将来地域を支える人材になる選択肢ができます。

それはきっと「個別ケア」を行うだけよりもはるかに生産性が高く、効果が高く、将来性があるものではないでしょうか。

これからの支援を考える上での1つのヒントをいただきました。

本当にありがとうございました。