ケアマネジャーはデイサービスのここを見ている

こんにちは!

船橋市議会議員の佐藤つぐみです。

私は今までずっと介護現場で働いており、これからも介護現場で働きながら(デイサービスは土曜日の週1ですが)議会にも参加をしていきます。

デイサービスと居宅介護事業所で働いていることから、今回こちらの企画をしてみました。

ケアマネジャーはデイサービスのどこを見ているのか

を知る会。

なぜ、ケアマネジャー の意見が大切なのか簡単に説明

介護サービスを受けたいという方がいらっしゃった時、大部分の方がケアマネジャー(以下、ケアマネ)という介護のサービスを管理調整してくれるケアマネが担当としてつきます。
そのケアマネは自身の悩みに合った、介護サービスを紹介してくれたり、利用できるように手続きしてくれたりするのです。
つまり、ケアマネが持っている情報によって、紹介されやすいデイサービスになるか、紹介されにくいデイサービスになるかが大きく左右されます。
だからこそ、デイサービスはケアマネにデイサービスのサービスや特性を理解してもらうことはとても重要なのです。

※本内容はあくまで個人のケアマネジャー に伺ったので、この内容が全体にも言えることだとは限りません。ご了承ください。

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実際のパンフレットを掲載したいところですが、よく見るパンフレットの例で解説してきます。
(引用:https://www.pinterest.jp/pin/384635624428288313/)

ベテランのケアマネジャーに協力いただき、どんな点を見ているのか、どんな点が気になるのか伺い、重要だと思ったところだけピックアップしました。

Q.デイサービスの1番見るところはどこですか

A. やっぱりスタッフさん。ハード面で差があるところは珍しいのが現状なのは皆さんご存知だと思います。そうなると、どこで差が出るかは、デイサービスを運営していく、利用者さんのケアをするスタッフさんですよね。

Q.スタッフのどんなところを見ますか

A. まず、身だしなみに気を使っているかは重要視しています。また、こちらの状況を汲み取ってくださる方かも意識しますね。例えば営業にいらした時に、こちらが忙しいことを察して「また来ます」と対応くださる方は印象が良いです。  細かいところですが、その1つ1つが、利用者さんへのケアの姿勢や、利用者さんの気持ちを汲み取ってくださるのかに直結すると考えています。

Q.利用者さんの満足度はもちろん重視していると思いますが、どのように測っていますか

A. 訪問をしたときにその会話で満足度を感じています。良いことを聞けば、その分他の利用者さんにも紹介しやすくなります。逆にトラブルなどがあった時も、解決のために連携のしやすさが大切になってくるので、そういった目線でもデイサービスのスタッフさんに目がいってしまいます。

デイサービスとしての機能よりも、そこで働くスタッフを見ているという視点は分かっているようでそうじゃなかったなぁ。。。


次にパンフレットを見ていただいて、ケアマネ側からも質問をいただきました。
※今回ご協力いただいたデイサービスは整体を取り入れた訓練に特化した半日型デイサービスです。

Q.介護整体というのは1人何分ですか?

A.1人30分で、柔道整復師が行います。

Q.整体の需要は高いけど、やっているところがだんだん少なくなっているだけでなく、時間も10-15分のところが多いから、すごく良いですね。
 全員資格持ちなのですか?

A.基本は常駐しています。ただ、中には女性にしてもらいたいという声があるので、資格は持っていませんが研修を受けた女性スタッフも対応できるようになっています。

Q.資格持ちかどうかは利用者さんが重要視しやすい点でもあるから、資格者なら記載した方が良いですね。有資格者であること、整体が30分であることは、デイサービスでは少数派なので、パッと見で分かるようにした方が、ずっと印象に残ります。
 整体は別料金ですか?

A.いえ、整体も込みの料金になっています。介護保険内の範囲で行っています。

Q.別料金のところもあるので、込みの料金なら、それもパッと見で分かると魅力が伝わりますね。
 スタッフは何人いるのですか?

A.平均4名です。常に3名以上はいます。

Q.すごい手厚いですね・・・。
 定員10名のデイサービスの人員基準は最低2名ですよね。大きく上回っての手厚い人員配置なら、それも書き込んだ方が絶対良いです。全く印象が違います。
書き込むと変えられなくなるのは難点かと思いますが・・・。
 活動の様子や、室内の実際の写真はありますか?

A.今は用意をしていません。

建物の内装や、実際の写真があるとイメージがしやすいです。利用者さんにも伝えやすいです。イメージがないところとあるところでは、提案のしやすさが変わります。

と、他にも色々とお話ししましたが、特に重要だと思ったところをピックアップさせていただきました。

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今回話を聞いていて分かったこと

ケアマネが重要視をしている優先順位はざっくり

人>サービス内容>価格

誰が営業に行くのか(人受けが良い人)

どんな格好で行くのか(清潔感があること)

どんな用事で行くのか(この内容でも盛り上がりました。内容はまた今度・・・)

適切なタイミングかどうか(忙しそうだったら無理せずに見送る)

サービス内容

事業所のウリがぱっと見ではっきりと分かることが必須

ケアマネはパンフレットだけを見て、連絡をするのか、候補に上がるのかを決めることも多いとのことです。だからこそ

考えさせない

聞かせない

実写真がある(イメージしやすい)

効果的に掲載するには、他事業所がどんなサービスを運営しているのかを把握しておく必要があるので、他事業所への理解が必要になってきます。

価格

月々で500円の差で選択が変わる方は多くいます。私たちも月会費300円のサービスだって入るか入らないかで迷いますよね・・・。

だからこそ、加算込みの価格なのか、別料金込みの価格なのかなど、分かるように記載をしていることは大切になります。

よく見かけるのは、要介護度別の基礎料金しか掲載されていないパターンですが、ここにどれくらい加算が乗っかって、合計いくらになるかが書かれていないケース(変動値もあるので、難しいところですが・・・)

でもケアマネは、最終的にいくらになるのかで利用者さんへ提案できるかも変わってきます。だから、どのくらいの加算がつくかも分かった方が安心できるのです。

話を聞いて

改めて、ケアマネジャーの視点をきちんと聞く機会は必要だと感じました。

こんな基準でデイサービスを見ているんだ

という発見が沢山ありました。

介護事業所といえど、会社経営の基礎は他業界と変わりません。

サービスを届けたい方を理解して、どのようなサービスや情報が求められているのかをきちんと理解して、サービス内容や広報活動に反映させていくことは必須です。

そして、理解するためにもヒアリングは基本です。

今回はケアマネでしたが、利用者さんにもしっかりとヒアリングをする機会を設ける必要もあるなと感じました。

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